TACTICIAN
〜The unexpected luck〜



 工藤に告白された。それはまさに青天の霹靂。


 その日、俺はいつものように工藤の家に遊びに行っていた。あいつは相変わらずアポ無しで行った俺に
「いつも連絡しろって言ってんだろ!?てめぇは何度言ったらわかんだよ、このサル!!」
とか何とか、これまたいつも通り文句を言いながらも俺を家の中へ招き入れてくれた。
 それにしたって、サルは酷いやんなぁ?
 そんなこんなで、家の中に入ってからも工藤はいつもと同じく素っ気無くって、全然連れない態度だった。 そんなのはいつものことだし、俺も慣れてるから別に気にしてはいないんだけど。
 それが、だ。
 夕食済んで、テレビ見て、風呂入って、さぁ寝ようかな?って頃、リビングのソファに座って雑誌を読んでた 俺の前にあいつは座り込んで。あまりにも神妙な顔つきだったから、俺は雑誌をソファに置いて向き直った。
「?何や?」
 俺がそう言ってもあいつは何か考えるように目線を逸らしては俺を見つめる。そんなあいつの行動が よくわからなくて俺は小首を傾げた。その途端。
「服部……俺、おまえのことが……好きだ」
「はぁ?」
 一瞬、何を言われたのかわからなかった。
 聞き間違えかと思って工藤の顔見て、俺はあいつは本気なんだとわかった。それに、あいつはこんな 冗談を言う奴じゃない。
 俺は何も言えずに俯いた。
 まさか、工藤が俺のこと、そんな風に思っていただなんて知らなかった。だって、工藤は毎回遊びに 行っても素っ気無かったし…寧ろ迷惑そうだったから。
 そんなこと言われても、俺は、工藤のこと…そういう風に考えたこと無かった……。
 あいつが本気なんだったら、俺も誠意ある返答をしようと思って。だから、正直に言ったのだ。
「……すまん、工藤……俺、おまえんこと、そないな風に考えたことあらへんねん……」
 俯いていた顔を上げてそう言ったら、あいつは見たことも無い哀しそうな瞳で微笑んだ。
「知ってたよ。……いきなり変なこと言って、悪かった。…忘れてくれ」
「…………」
(何で、そない哀しそうな顔して笑おうとすんねん……)
 俺は何とも切なくなってしまって、もう一度「すまん」とだけ呟いて俯いた。
 儚い表情の工藤をそれ以上見ていられなかった―――。





「え?何やって?」
 それから1ヶ月。
 俺たちは何事も無かったかのように、それまでと同じように友達付き合いをしていた。ただ、少しだけ違うのは、 あの告白の後日、工藤に
「悪いけど、電話とか、メールとか……その……しても良いか?他意はねぇから、ただ、おまえと今まで 以上に話がしたいんだ」
って言われて、それまでよりも頻繁に連絡を取るようになったことだ。
 今までは俺から連絡することが圧倒的に多かったし、工藤にそんなことを言って貰えて、正直なところ 俺はかなり嬉しかった。あいつと話すのはとても楽しい。俺だって沢山工藤と話したい。工藤が素っ気 無いからこれまではそれでも我慢していたのだけれど、工藤も俺と同じ気持ちだっていうのが わかって堪らなく嬉しかった。工藤とは違う意味でだけど、俺もあいつが好きだから。
 で、今日も例によって電話で長いこと駄弁っていたのだが、今し方受話器の向こうから発せられた 科白に、俺は思わず聞き返してしまった。
『だから、俺、近い内に一緒に住もうと思ってるんだよ』
 今度こそハッキリと頭に響いた。
 一緒に住む…?誰と誰が……?どういう意味や……??
「え…それって、どういう……」
『どういうって…一緒に住むって言ったら言葉の通りだろ。父さんによくファンレターくれてた人んトコのコで、 実はこれまでに何度か会ってたんだけどさ』
 俺は何故か頭の中がパニクッてしまっているらしく、工藤の言っている意味がよくわからない。
 それはつまり…同棲、するっちゅーこと……?
「お…おまえ、蘭ちゃんは……?」
『蘭?何で急にあいつが出てくるんだよ?』
「せやって……。工藤は蘭ちゃんのコト、どない思うてんねや……?」
『いきなりだな。どう思ってるも何も、あいつとは前に付き合ったけど別れたし、今は普通に幼馴染みしてるぜ?』
 工藤と蘭ちゃんが前に付き合ってたやて!?そんな話は初耳や!
「ちょ、そない話、俺初めて聞いたで!?大体、和葉も何も言うとらんかったし…っ」
『あれ?言わなかったか?俺が元に戻ったときにちょっと付き合ったんだよ。でも、やっぱり幼馴染みの 関係の方が良いなってことになって、1ヶ月もしない内に別れたんだ』
 工藤が戻ったときと言ったら高3の春だから1年くらい前。そんな些細なことも話して貰えなかったのか、と、俺は 意気消沈する。悔しくて、淋しくて…。胸の奥がチクリと痛んだ。
「……ほんで、何で今回はそない話俺なんかにすんのや……」
 ちょっと嫌味っぽく言ってやる。すると工藤は意外だとでも言うように。
『え?何でって、友達だからだけど…。それに、おまえとこうやって話す機会が増えたし、何でも話せるっていうか ……どうしたんだ、おまえ。何かさっきから変じゃねぇ?』
 友達……。
 その単語が、工藤の口から発せられた瞬間、それは思いもよらず鋭い刃の如く俺の胸を貫いて行った。
 確かにそうだ。俺と工藤は友達。俺があいつの想いを受け入れなかったときでさえ、俺たちの 関係は変わらなかった。それ以前もその後も、俺たちは「友達」だった。
「そ…そうやんな……」
『うん…?』
 不思議そうな工藤の声。俺は唇を噛んだ。
 それは、俺が出した答え。なのに何故、今頃になってこんなにも胸が痛む?
 工藤とは友達、なのに、今でもあいつは俺のことを好きなんだと思ってた。勘違いしてた。 思い上がっていた。
 けど、よく考えたらもう1ヶ月も経っているのだ。あいつに好きな人が出来たって不思議じゃない。
 でも、俺は、心のどこかで工藤はずっと俺のことを好きでいてくれると思っていた……。
 !?ちょぉ待て。そんなん俺、めっちゃ卑怯やないか?工藤の告白を拒んでおきながら、あいつを 傍に繋ぎ止めときたいやなんて。
(え……?繋ぎ止めたい……?)
 自分の無意識下だった感情を垣間見てしまって、俺は今更ながら愕然となる。
『服部?おい、服部?どうした?』
 携帯から工藤の戸惑ったような声が聞こえてくる。俺は声が震えないようにするのに必死だった。
「あ…な、何でもあらへんで。そ、それより、その子ぉの話、聞かせてぇな……どんな子なん?」
『あ、あぁ…。えっと……小さくってさ…色は黒いんだけど、目が大きくて…凄く可愛いんだ。抱いたら すっげぇ気持ち良くって堪んねぇよ。何かもう、手離したくないってカンジ……』
 惚気とんで、コイツ…。俺と同じ、色黒の子を好きになったんか…しかも、もうHもしたんやな。 そう考えると堪らなく辛い。相手はガングロ女子高生やないやろな…っ?
 そんな風に心の中で茶化してみても、「可愛い」と俺の知らない子の話をするあいつに、俺はどんどん 気持ちが沈んで行くのがわかった。照れてるような、嬉しそうな工藤。多分、受話器の向こうで あいつは優しい顔で微笑んでいる。何で今、あいつにそんな顔をさせるのが俺じゃないのだろう…。
 そこまで考えて、我に返った俺は工藤に気づかれないように小さく溜め息を吐いた。
(そうか…俺……ホンマは、工藤のこと……)
 工藤に好きな人が出来てから自分の気持ちに気づくなんて、何と皮肉なことか。 それも、また自分の元に取り戻したいと思ってしまうだなんて。そんな虫の良い話があるか。 傲慢なのも良い所だ。
 その後は、どんな話をしたか覚えていない。工藤の家の電話が鳴って、その日の会話は終わった。 きっと、あの電話もその彼女からなのだろう。俺は、今頃気づいてしまった自分の気持ちに「遅いわ ボケ…」と突っ込みを入れながら心底打ちのめされていた。
 ベッドに倒れ込んで枕に顔を埋める。堪えきれずに瞳から零れ落ちたものが、絶えず 枕を濡らしていた。




†  †  †  †  †  †  †  †  †  †




 数日後、俺は気乗りしないままに東京行きの新幹線に乗っていた。
 警視庁へ書類を届けてくれと親父に頼まれたからだ。
「そんなん、FAXでもメールでもええやん。何でわざわざ俺が行かなあかんねん」
とぼやいた俺に、
「どうせ、工藤くんトコに遊びに行くんやろ?ついでやないか。それに、これは今日中に必要な 絶対行き違うたらあかん大事な書類なんや。ちゃんと直接手渡すんやで」
と親父殿はのたまって、半ば無理矢理に新幹線に乗せられてしまった。
「そんなら、親父が行けや!」
 尚も食い下がる俺に親父は不思議そうに目を薄く開いて。
「ワシは忙しいんや。おまえは講義も無くて暇やろが。どないしたんや、いつもやったら行くな言うても 行く行く言うて聞かんのに。工藤くんと喧嘩でもしたんか?」
「…………」
 何も言えなくなった俺は、あれよあれよという間に東京へ向けて出発してしまった。
「今更……どない顔して会えっちゅーねん……」
 座席に着いて外を眺めながらボソッと呟く。以前は到着を待ち侘びていた新幹線。それが、今は いつまでも着かないでいて欲しいと願ってしまう。けれどもそんなわけがあるはずもなく、次第に 車窓が見慣れた街並みになっていくにつれ、気分は比例するかのように重くなって行った。





(あぁぁぁぁぁッ!!何でこないなことになってまうんやッ!!)
 警視庁に書類を無事に届けた俺は、工藤の家には寄らずに帰るつもりだった。
 なのに。
 例によって今日も事件があったらしく、帰ろうとした俺は丁度パトカーから降りてくる工藤と鉢合わせて しまった。あいつはびっくりした顔をしたけれど、すぐに綺麗な笑みを浮かべて近付いて来た。
 あぁ…そない顔で近付かんでくれ……。
「服部じゃん。どうしたんだ?こんなところで」
「何も…親父に頼まれた書類届けに来ただけや」
 なるべく視線を合わせないようにする。工藤は何故か一瞬寂し気な顔をしたが、不意に俺の腕を 掴むと引き寄せた。
「な…っ?」
「俺ん家来るだろ?今、警部が送ってくれるって言うから乗れよ」
「や、俺はもう帰るし……っ」
「何だよ、おまえらしくねぇ…。明日は土曜だし、今更遠慮なんかすんなよ」
「いや、遠慮とかとちゃうねんて……っ」
 工藤と見知らぬ女が住む家に、誰が行きたいと思うか。
 それでも、掴まれた手を振り払うことが出来ない。
 俺は項垂れて渋々と車に乗り込んだ。それを見て、工藤は満足気に笑ったようだった。



 こんなときに限って道中は然程混んでもなく。車はスムーズに都心を走り抜け、あっという間に 工藤邸へ到着した。
 少なくとも1ヶ月前までは、ここに工藤がいると思うだけで心が弾んだ。今、目の前に聳え立つ洋館の、 何と重々しい雰囲気か。
 俺の一歩前を歩いていた工藤は鍵を開けて振り返る。
「おまえに会わせたい奴がいるんだよ」
「…………っ!!」
 にっこりと、微笑む。
 硬直してしまった俺の手を引いて、工藤は家の中へと入ろうとする。
 嫌や嫌や嫌や嫌や嫌や…………ッ!!!
 引かれた手に負けないように、俺は渾身の力でもって踏ん張った。抵抗する力を感じ取った工藤は 不審気に振り返る。眉を顰める。
「?どうしたんだよ?おまえ…こないだからおかしいぞ?」
「おかしい…やて……?」
 怪訝そうに俺を見つめる工藤に、俺は自分の中で何かが切れる音を聞いた。拳をグッと握り締める。 工藤の顔を正面からキッと睨みつけた。
「おかしいのはおまえやろ!何で……っ俺が、おまえの女がおる家に入らなあかんねや!!」
「……は?」
 いきり立って息も荒く叫んだ俺に、工藤はポカンとしている。わけがわからないと言うようなその顔も ムカついた。
「こないだの電話で自分、言うとったやないか!一緒に住むことにした、て!!せやのに、何で俺 なんかを自分家に呼ぶんや!?俺は……俺は、おまえの女なんぞに会いとうない……っ!!」
 俺は真剣なのに、暫く呆気に取られていたあいつはふと気づいたように目を見開くと、 次の瞬間吹き出した。
「ハハハ……あぁ。なるほど。そういうことか」
「何が『なるほど』や!何笑とんねん!!」
 喚きすぎてゼーハーと肩で息をする。ゲホゲホと咳き込む。
「まぁ、落ち着けって」
 咳き込む背中を優しく撫でられて、俺は不覚にも体温が上昇するのを感じた。間近のあいつの 温もりに心臓が早鐘を打ち始める。
(こいつは他人のものやのに……)
 静かになった俺を確認すると、俺の肩を抱きながら今度こそ工藤は屋内へと足を踏み入れた。





 相変わらず、綺麗に整頓されたリビング。
 俺はまるで初めて来た家のように、ソファに縮こまって座っていた。いつ、工藤の女が現われるかも わからないこの状況から逃げ出したかった。
 キッチンから工藤がコーヒーカップを2つ持って現われる。それらをテーブルに置くと、あいつは自分の カップに口をつけた。
「何、固まってんだ?」
「……別に」
 俺の態度に工藤は小さく溜め息を吐くとカップをテーブルに戻して立ち上がった。
「じゃあ、例のコ、連れてくるから」
「――――っ!!」
 ビクリと身体が竦む。工藤はそんな俺に構わず、さっさと2階へと上がって行ってしまった。
 2階っちゅーことは、工藤の部屋かな…。一緒に寝とんのかな…一緒に暮らしてんやもん、おかし ないやんな……。
 考えれば考えるだけドツボに嵌って行く。暗い気持ちに押し潰されそうになった。
 大して時間もかからずに階段を下りてくる音がする。
 リビングの扉が開いて、俺のことを唯の工藤の友達だとしか思っていないに違いないあいつの恋人と いよいよご対面かと、俺はぎゅっと目を瞑った。
 しかし、突如頬に触れた柔らかな感触。
 ふわふわとしたそれを不審に思い、そっと瞳を開けてみると…。
「わぅ?」
「…………へ?」
 それは、黒いふさふさした毛並みの小型犬だった。Mixらしいその犬は、とても愛嬌のある可愛らしい 顔をしている。きょとんとした丸い大きな瞳が不思議そうに俺を見つめる。
「じゃ〜ん♪ご対面。紹介するぜ、服部。ついこの間からウチに居候している奴だ」
「く…どぉ……まさか、一緒に住んどるって……」
 犬を小刻みに震える指で指差しながら、恐る恐る目線を上げて工藤を上目遣いで見てみると、 あいつは殊更楽しそうに笑っていて。俺は口元が引き攣るのを止められなかった。
「そう。コイツの飼い主が最近になって犬アレルギーだとわかってさ、泣く泣く手離すことになっちまって。 父さんの熱烈なファンでガキの頃から何度か合ってた人だったし、飼ったばかりだったコイツをすげぇ可愛 がってたその人も不憫だと思ったし……何より、コイツが可哀相でウチで引き取ることにしたってわけ」
 優しい瞳で腕に抱いた犬を見つめる工藤。小さな頭を愛しげに撫で、そのまま顎の辺りに手を 滑らせると気持ち良さそうにそいつは瞳を閉じる。
 あまりにも優しい、その犬をとても可愛がっているとわかる工藤の様子に、俺は面白くないと思う気持ちを 隠せない。それに気づいて、犬相手にヤキモチを焼いている自分自身が恥ずかしくて情けなくて、 慌てて工藤から視線を外した。
「な……何や…そうやったんか……。俺は、てっきり……」
「てっきり?」
 犬から俺に視線を戻して、工藤はニヤリと意味ありげな笑みを浮かべる。俺は暫くの間逡巡していたが、 工藤の真っ直ぐな瞳にじっと見つめられて、紅潮していく頬を必死に隠しながら正直に白状した。
「工藤に…その……好きな人が出来て、そん人と暮らしとるんやて思うてたから……」
「だから、この間電話してた途中から、何かおかしかったんだな」
 納得したとでも言うような工藤の呟きに、俺は顔を赤くしながら小さく頷いた。早とちりやなんて、 めっちゃ恥ずかしい…。
「く、工藤かて悪いねんでっ。あんな言い方しよったら、誰かてそう思うやろ…っ」
 俺は自分が勘違いしていただけということが凄く恥ずかしくて、狼狽えながらも口調を荒げる。
 工藤は少しの間考えるように片手を顎に当ててそんな俺を見ていたが、やがて、口の端を吊り 上げると、あろう事か真っ赤になっている俺の顔を覗き込んできた。犬を床に下ろして、両頬を包まれる。
「…っ」
 ビックリして焦って工藤の手を外そうとするが、思いの他強い力で微動だにしない。
「なぁ…。おまえさ、俺に好きな人が出来て同棲してると思ったって言ったよな?」
「……うん……」
 思いがけず真剣な工藤の表情に、もがいていた全身の力を緩める。確認するかのような問い掛けに、 戸惑いながらも素直に頷く。
「で、さっき家ん中入るとき、俺の恋人がいる家には入りたくない、俺の恋人に会いたくないって 言ってたよな?」
「…………まぁ……」
 何だか核心に迫られているような気がする。それでも、容赦無く工藤は尋問を続けた。
「…ってことは、おまえ……もしかして、俺のこと好きなの?」
「―――――っっ」
 今度こそ俺は瞬間湯沸し器の如く沸騰し、顔から火を噴くかと思うくらいの熱が頬に集まってくるのを 感じた。工藤は、何も言えず、耳まで真っ赤になった顔をどうしようも出来なくて俯いた俺にちょっと 笑うとゆっくりと耳元に唇を寄せ…。
「もう1つ、良いこと教えてやろうか?」
 囁かれる声や吐息、近くなったあいつの体温にドキッとした俺は身体を強張らせ、次のあいつの 言葉に全身の力が抜けた。


「コイツの名前…『へいじ』って言うんだ」


 本人は自覚が無いのかもしれないが、俺からしてみれば計算し尽くしたような工藤の言動。
 言葉足らずなあいつに翻弄され、勘違いして、最終的に自分の気持ちに気づかされた。
 俺はホッとして、暖かな幸せな想いが湧き上がって来るのを感じる。と同時に、工藤と新たな関係を 築いていく未来を思い描いて、小さく溜め息を吐きながら瞳を閉じる。


 これからも俺は工藤に翻弄されて、きっと、いつまで経っても勝てへんのやな…。



END (2003.11.2.up)





28000ヒット記念、みゆさんのリクエストで、「恋心に無自覚な平次を新一が落とす」でした。
い…かがでしょうか……?(汗)一応、言葉足らずな新一の言動から勘違いした平次が、遅れば せながら恋心を自覚する…という話にしたつもりです(自分では;)。蓋を開ければ、何だか変テコリンな 話になってしまって申し訳無いです…(涙)。文才無い自分が恨めしい……(大泣)。

こんな話に、有り難くもみゆさんが挿絵を描いてくださいました!勿体無いくらいです〜〜〜ッ。(≧▽≦)
素敵イラストはコチラ




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